タングステンカーバイドボール(超硬球)

タングステンカーバイドボールは、高い耐磨耗性の特徴とその硬度から、ベアリング・ボールスクリュー・バルブ・接触型測定端子等に多く使用されています。また、ピボット・検査・計測用にも使用され下図のようにパイプや孔の内面加工・精密な内径加工とその計測に最適です。

タングステンカーバイド自身は化学的には不活性であり、その粒子を結合させるバインダー(一般超硬の場合コバルトが使用されます)が腐食の要因となることがあります。用途に応じ、そのバインダーを変える(ニッケルバインダー)ことで耐食性を加えることが可能です。

タングステンカーバイドボールのイメージ
用途
ケージ
ボールスクリュー
ピボット・ゲージ・プローブ(測定子)
検査治具・逆止弁・ボーライジング
ボーライジングとは?
低価格でよりスピーディーな内面孔加工。
パイプ内面や孔加工に優れた性能を発揮します。多様な内径に対応するため、0.0001゛(0.00254mm=2.5μm)きざみでボールを用意しております。

組成及び特性

組成
タングステンカーバイド 93.5~94.5%
コバルト 5.5~6.5%
物理的特性
比重 15
密度 0.54lb/in3
機械的特性
引張強度 220Kpsi
圧縮強度 750~790Kpsi
横破壊強度 320~365Kpsi
硬度 ロックウェルA89~92
弾性率 92,000~93,000Kpsi
ポアソン比 0.26

ボール標準サイズと仕様

等級 標準サイズ 寸法差 真球度  
25 1/64"~ ±0.0001" 0.000025" 1/64"きざみ
25 0.050"~0.753" ±0.0001" 0.000025" 0.0001"きざみ
50 0.754" ~1.513" ±0.0002" 0.000050" 0.0001"きざみ
マスター 1/16"~1" ±0.00001" 0.00001" 1/32"きざみ
マスター 1.0mm~25mm ±0.3μm 0.2μm 1.0mmきざみ
※非磁性体及びコバルトフリーの超硬球についてもお問い合わせ下さい。
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